水曜日のアニメが待ち遠しい：フランス人から見た日本サブカルチャーの魅力を解き明かす

フランス生まれの日本に関する知見に深く通じたの方から見た日本の日本のサブカルチャー、特にアニメや漫画が受け入れられていく様子や変化を丁寧にまとめた書籍です。この書籍を読み進める中で特に印象的だったのは、可能な限り客観的な事実に基づいて、組み立てていこうという姿勢でした。特に、当時からフランスという国や国民が持っている価値観、そして、それを背景とした日本文化としてのサブカルチャーへの反応が作者の経験やその中で体験した事実を元に書かれているため、日本人が普段意識してもいない事をはっきり自覚させられる体験が得られます。また、時代が移り変わる中で、サブカルチャーだけではなく、それ以外の日本文化に対する大きな変化の流れも分かりやすく実例を元に描かれているため、その一端としてのアニメや漫画がどういった立ち位置にあったのかも、広がりと実感を持って理解できる助けになりました。さらに、書籍中盤から後半にかけて少しずつ描きだされる作者自身の考え方も、1つの対象にしっかりと長い時間向き合った積み重ねの存在感のようなものは感じられる一方で、穏やかなしなやかなをも感じさせるもので好印象でした。そういった意味で、フランス生まれの方がアニメや漫画などのサブカルチャーを通して見た日本文化というテーマの奥深さとその先を楽しみたい方におすすめしたい書籍の1冊です。 水曜日のアニメが待ち遠しい：フランス人から見た日本サブカルチャーの魅力を解き明かす 関連情報

背景画の前にキャラクターが立っているのはそれなりに見かける造りですが、しっかりと裏側まで描かれています。