Soulfly - Fire ソウルフライ

ソウルフライ

マックス・カヴァレラ(vo,g)　ジャクソン・バンデイラ(g)　マルセロ・ディアス(b)　ロイ・マヨルガ(dr)Sepulturaを脱退したマックスが新たに結成したバンド。1998年1st。まさに「Roots」をさらに発展させたような、原始的な血の滾る熱気こもったトライバル・メタル。ブラジルにもかつて奴隷制が存在していたのだが、その奴隷制に抵抗し、奴隷たちを開放したのがズールー族の戦士ズンビ。本作は特にコンセプトアルバムというわけではないのだが、このズンビに焦点を当てた曲が目立つ。ディーノ・カザレス (Fear Factory)、チノ・モレノ (Deftones)、デビューしたばかりでまだ無名だった頃のフレッド・ダースト (Limp Bizkit)といったゲストも多数参加。メタルを下地に、レゲエ、ヒップホップ、ハードコア…もはや何でもありのごった煮ヘヴィロック。4曲目の "Tribe" で、「マオリ…アボリジニ…ズールー…モヒカン…マサイ…」と世界各国の先住民たちの名を呼ぶパートに、日本人である私が何故か感動した。本家Sepulturaもがんばってはいるが、やはりカリスマ性、インパクト、頭でなく体に響いてくる力強い曲など、こちらの方に軍配が上がってしまう。ボーナストラックの17、18曲目はともにDischargeのカヴァー。こちらも熱い。ソウルフライ関連情報

アークエンジェル【初回限定生産盤CD+DVD/日本語字幕付(DVD)/歌詞対訳付/日本語解説書封入】

マックス・カヴァレラ率いるブラジル出身メタルバンドによる10thアルバム。2015年発売。2014年にフランス、ヘルフェストで行われたライヴDVDが付いた2枚組。メンバーは前作と変わりませんが、ベースのトニー・カンポスは本作制作後に脱退。その後Fear Factoryに加入しました。さてマックスはこの2年間で、本家Soulfly、Cavalera Conspiracy、そしてKiller be Killedなど様々なバンド／プロジェクトから年1～2枚のペースで作品をリリースしています。どの作品もそれぞれ非常に質が高く、その精力的な活動にただただ敬服するばかり。アルバムは全体通して重厚かつ激烈。ミドル～アップテンポの曲が多いのですが、それでも体感速度が実際のテンポ以上に速く、緊張感がみなぎっています。そこはやはり、ベテランならではの曲やリフの構成のうまさといえるでしょう。そして本編ラスト2曲、#9 "Deceiver" と#10 "Mother of Dragons" は直球の疾走曲ですが、このラッシュが熱い。まさに最後の最後に燃え尽きんとするかのようです。前作ではどこか簡素だったマックスの息子さん…ザイオン君のドラムも、本作はより表現が多彩になっている印象を受けました。ボーナストラック#11 "You Suffer" はNapalm Deathのカヴァー。数年前、日本でも「演奏時間が1秒の曲がある」として話題になったことがありますが、まさにその曲ですね。ハードコア、スラッシュ、デス、グルーヴ、民俗音楽…ありとあらゆる音楽要素を内包した、非常に味わい深く、それでいて純粋にメタル音楽としても直球でかっこいいアルバムです。アークエンジェル【初回限定生産盤CD+DVD/日本語字幕付(DVD)/歌詞対訳付/日本語解説書封入】関連情報

エンスレイヴド

8th。ドラムにデビィッド・キンケイド、ベースに元static-xのトニー・カンポスを迎えた布陣で送る2012年作。プロデュース、ミックスはzeuss。耳障りの良いサウンドメイキングは聴きやすく、ある種ポップでもある。どっしりとしたキンケイドの巧いドラミングと、トニーの力強く安定感抜群のベースがアルバム全体を支えているように感じられる。楽曲もストレートアヘッド一辺倒ではなく、よく練られていて、どこかプログレ的だ。まるでsoulflyじゃないバンドのアルバムを聴いているみたいだ。しかしドラマーが変わるだけで、ここまで印象が変わるとは...。腰を落ち着けたような感じで、じっくりと進んで行く。言わば聴かせるアルバム。この流れは次作「savages」とも地続きだ。エンスレイヴド関連情報

ザ・ソング・リメインズ・インセイン [DVD]

断然安いという理由からたいてい洋楽ＤＶＤは輸入版を購入するんですが、あえて日本版を待って買いました。その理由はこのソウルフライと同じロードランナー在籍であるスリップノットの映像作品「ディサスターピーシーズ」の日本版の出来が素晴らしかったからです。ライブ映像での歌詞の日本語字幕が見れるところが魅力的でしたから。ですがこの作品はそうならなかったです（半年待ったんだけどねぇ）。歌詞カードは入っていますが…。ライブ途中のマックスのＭＣも字幕はありません。一応この作品はライブ映像とビデオクリップを所々混ぜたドキュメンタリー作品のようです（マックス在籍時セパルトゥラの後期映像作品と一緒ですね）。曲はチャプターでチョイスして観る事ができます。勿論ドキュメント部分は字幕がちゃんと出ます。４曲のビデオクリップは「ブリード」「バック・トゥ・ザ・プリミティブ」「シーク・イン・ストライク」「プロフィシィ」で、ライブも各アルバムからある程度均等にチョイス（セパルトゥラ時代の曲も２曲あり）されています。あと画面は４：３スタンダードサイズで、サウンドはリニアＰＣＭ（ステレオ）のみとなっております。ザ・ソング・リメインズ・インセイン [DVD] 関連情報

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