虫捕る子だけが生き残る~「脳化社会」の子どもたちに未来はあるのか~ (小学館101新書)
書名はあくまでも第1章の内容を捉えてのもの。ヴァーチャルな「ムシキング」の世界には熱中するが(一部の昆虫を除き)実物には見向きもしない子供たちを例に、あらゆるものが実物のもつ豊饒さや多様さ、複雑さを喪失して概念化(記号化)されてしまい、頭と体を使って自ら(虫を)捕え、整理し、調べ、考える機会(=正に忍耐と創造の機会)を奪い続ける教育状況に警鐘を鳴らす。第2章は、昆虫そのものの生態環境に焦点を当て、農薬の大量使用、舗装道路やローカルな生態系を無視した街路樹の増加などが、虫ひいては土壌微生物の絶滅を惹起している状況を告発する。(中谷宇吉郎ではないが、「虫は地からの贈り物」ではないだろうか。虫そのものを守るのではなく、その生存環境を保障することが種の保存に不可欠であることは明らかであろう。)なお、真面目だが笑えた発言を幾つか。奥本氏「「昆虫採集で虫を殺すのはけしからん」と言うけど、車で殺す数のほうが凄いんですよ」(111頁)。養老氏「捕虫網での虫捕りは武道なんだよ」(181頁)。いずれにせよ、自然の豊饒さや多様さ、複雑さを知らない日本人世代から、今後の国際社会の各所で渡り合っていけるだけの人材が輩出するとはとても思われない。
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シンフォレストDVD 世界遺産の猫たち Cats of the World Heritage
前2作に続く世界遺産編ですが、毎度自由に暮らす猫たちには心癒されます。世界遺産をめぐる旅ですが、メインは猫ですので美しい世界遺産の景色だけで無く、路地裏や市場などそこに暮らす人々の生活も見る事が出来全くあきません。ただの観光ビデオでは無く有る意味生活ドキュメンタリーとなっていますので、猫好きの人だけでなく世界遺産に暮らす人々の生活を覗いてみたい人にもおすすめです。
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南極物語 Blu-ray
主人公は犬です。そして神々しい南極大陸の姿です。そこに置き去りにされ、必死に生き抜き、又は死んでいった犬たちです。真っ白な氷原を走る犬たちの戦いを、恐怖を、ヴァンゲリスの音楽が厳かに盛り上げます。ようやくやってきた春の海氷上をタロジロが走る南極空撮シーンは命の輝きでまぶしいです。しかし助役である人間も感動を盛り上げる役を地味に果たしているようです。犬係り(=健さんと渡瀬さん)との犬橇旅行、犬達に対する思いや葛藤(日本ロケは余計なシーーンとしか初めは思えなかったのですが・・・)を描いたからこそ、最後の感動が、ヴァンゲリスの音楽とともに爆発するのでしょう。最後の空撮シーンには、うれしそうに走り回るタロジロと共に健さんと渡瀬さんがいます。犬は、アザラシでもなければペンギンでもない。犬を愛してくれる人間とともに生きる動物なんですね。
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イセトー 日本製 折りたたみ 水筒 Cottle 450ml グリーンメロン I-531
通勤で使っていますが、帰りは折りたたんでカバンにしまえるので、かさばらず持ち帰れて便利です。軽いしデザインも綺麗だし、とても重宝しています。
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南極物語 [DVD]
20年以上前に親に連れられて見に行きました。今見て、まさか自分もこんなに泣けるとは思いませんでした。昔の映画って感じが全然しませんよ。犬を置き去りにしてしまい苦悩する人々、どんどん命を落としていく犬達、涙もろい方はタオルが必要です。ラストも感動の嵐です。また、CGも使わず広大な氷の大地に犬だけ走らせて一体どうやって撮影してるんだー!と思いました。すばらしい映像でした。
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