現在ヤングジャンプは読んでいないんで、いつも単行本で発売されるのを楽しみにしていました。 ノノノノはシリアスもあり笑いもあり、またスキージャンプの勝負には熱い気持ちにさせられました。他の方のレビューで打ち切りだと知ったのですが、これ程おもしろい漫画が打ち切りなんて残念で仕方ないです。 岡本倫先生は、前作もそうですが非常に魅力的なキャラクターやストーリーを描く方なので次回作に期待し、それが大ヒットし何十巻も続いて欲しいです。 大好きな作品の完結なので、恣意的な評価かもしれませんが☆５にしました。ノノノノ全１３巻はずっと本棚に置いておきます。 ノノノノ 13 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL) 関連情報
オリンピックのスキージャンプに、女子は出場できないという設定で、男装女子が活躍するお話です。ばれそうになったり、ばれたり、ラブコメチックな部分もあれば、ジャンプの世界が描かれたりとスポーツ漫画の要素もあり、興味がある人は楽しめるんじゃないかなと思います。 ノノノノ 全13巻完結セット (ヤングジャンプコミックス) 関連情報
ノノノノ |ヤングジャンプコミックス [コミックセット] (ヤングジャンプコミックス)
岡本倫という漫画家の凄いところは、どうすれば読者が喜ぶかを熟知しているところ。プロの漫画家なら当たり前のことのようにも思えるが、自分が書きたい漫画に固執しすぎて、読者との間に温度差ができてしまう漫画の方が圧倒的に多い。また逆に、読者サービスに固執するあまり、エロとか萌えとかしか内容がない漫画も多数売られている。岡本さんの漫画というのは、ストーリー展開、エロ、萌え、サスペンス、バイオレンス、コメディ、シリアスなどのバランスが、あまりに絶妙。中堅の作家になると思うが、このあたりのテクニックはベテランの貫禄さえ感じる。勿論このノノノノにしろ、決して一般的な設定ではない。スポーツラヴコメということになるのだろうが、スキージャンプというのはあまりになじみが薄い。バンクーバーオリンピックを見込んでの連載だったのだろうけど、そもそもジャンプどころかスキー部のある学校すら圧倒的に少ない。それでも読者は、戸惑うことなく競技にのめり込める。実際説明的台詞も多いわけだが、それより読者は、展開の解らない主人公たち競技に一喜一憂ながら、自然とジャンプという競技に興味を抱いていく。おそらく、２０００年代までスキーのジャンプに女子選手が認められなかったことすら初耳だった人も多いのではないだろうか。とにかくこの人の手にかかればどんな素材であれ極上の料理に仕上がり、読者は素材の好き嫌いにかかわらず、その料理に舌鼓を打たされる。 ノノノノ |ヤングジャンプコミックス [コミックセット] (ヤングジャンプコミックス) 関連情報
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