信濃毎日新聞 ランキング!

信濃毎日新聞 不妊治療と出生前診断 温かな手で (講談社文庫)

当事者の夫婦たちや医療現場の人たちの声を丁寧に取材していると思いました。他人事ではない「自分(たち)の問題」として考えるきっかけになる本だと思います。テレビのニュースや雑誌の記事でこの手の話題が出ると、どうしても過剰にお涙頂戴になったり、いたずらに危機感・不安感を煽るものになったり……うちは不妊治療を受けているわけではありませんが、三十代後半で子供のいない夫婦なので、いやな気分になってチャンネルを変えてしまうことがよくあります。この本はもともと新聞で連載されていた記事ということで、センセーショナルに陥ることなく、当事者の生の声を誠実に集めた内容になっていると感じました。その誠実さゆえ、正直、読んでいてかなりつらい部分も多いです。でも、三十代以降で子供を授かりたいと思っている女性、いや、女性だけではなくそのパートナーの男性にも、ぜひ一読をお勧めします。私も、これから夫に読んでもらおうと思います。 不妊治療と出生前診断 温かな手で (講談社文庫) 関連情報

信濃毎日新聞 認知症と長寿社会 笑顔のままで (講談社現代新書)

母が認知症で現在施設のお世話になっており、興味深く読みました。10年ほど前、今思えば母も認知症だったと思いますが定期的な健康診断でも記憶が衰えたことについて年相応とみなされていたようです。父母二人での生活であったため父はおそらく母の介護に相当苦労したのでしょう。4年前父が亡くなり父がこの本を読んでどう感じるのか聞くこともできません。父が亡くなったことを母は理解できない状態でした。しかし、その少し前から介護保険によるヘルパーさんの家事援助を受けるなど周囲の方々には大変お世話になり、現在もそれが続いております。この本に書かれている内容を母の場合とだぶらせて、そうなんだなー、皆いろいろなことがあるのだと身近に思います。と同時に日本において認知症に対する医学的な研究が極めて貧弱であることが痛感されます。本に書かれているグループホーム「すみか」は施設を探す中で紹介されたものの一つでした。結果的にお世話になることはなかったのですが、日程さえ合えばお世話になったであろうと思われ、頑張っておられることをうれしく思いました。信毎の記者の皆様、よい取材でした。ありがとうございます。 認知症と長寿社会 笑顔のままで (講談社現代新書) 関連情報




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