ドリームチャイルド [DVD]
〈ロリータは黒髪の乙女〉ヤン・シュヴァンクマイエルからティム・バートンまで、古今東西、そしてこれからも映像化され続けるであろう「不思議の国のアリス」の変奏曲。一方で、つねについて回る問題が、アリス役のキャスティング。ジョン・テニエルの挿画やディズニーのイメージを引きずってしまうのか、実写になると金髪で色気過剰・・・或いは今ひとつ垢抜けないアリス、だったり、中々納得のいく配役にお目にかかれない。そんな中、これぞハマリ役というのが本作「ドリームチャイルド」のアメリア・シャンクリー。そう、アリスは黒髪が正解なのです。〈アリス・イン・ニュー・ワールド〉とはいえ、実はこの映画の主人公は80歳のおばあちゃんアリス(コーラル・ブラウン)。1932年、公演のためアメリカを訪れた彼女を軸に、〈少女時代〉と〈不思議の国〉を交錯させつつ展開。ロリコンだったと言われる、家庭教師のドジスン先生=“ルイス・キャロル”(イアン・ホルム)が鬱陶しかった少女時代・・・を思い出しつつ、人生の終焉を目前に、果たしておばあちゃんアリスは何を思うのか・・・?と、そんな物語なのです。この〈少女時代〉と〈不思議の国〉のアリスを演じるのが、当時13歳のアメリア・シャンクリー。この映画は「アリス」のモデル=実在したアリス・リデル、についてのドラマなので、少女アリスも「アリス・リデル」のイメージでキャスティング。少女時代と不思議の国を自在に行き来する彼女、生き生きとして存在感抜群。ルイス・キャロルが懸想した実在の黒髪少女こそ真のアリス、という解釈が正しかったようです。しかも、アメリア嬢、天才子役と呼ばれただけあって、ツンとすました演技はナカナカ。ドジスン先生の想いを知ってか知らずか、ちょっとイジワルな小悪魔ぶり。そう、男どもにニコニコ媚を売る少女はロリータとは呼ばないのです。〈ジム・ヘンソン、3月うさぎに挑む〉この映画のもうひとつの見どころは「セサミストリート」「ダーククリスタル」などで知られる伝説のマペットアーティスト、ジム・ヘンソンによるクリーチャーたち。ウミガメもどき、グリフォン、3月うさぎ、いかれ帽子屋(マッド・ハッター)、水煙管のイモムシ、といった「アリス」おなじみのキャラクターたちが、他の追従を許さぬヘンソン・マジックによって実に魅力的に魂を吹き込まれています。フェリーニの映画のように、布をはためかせて波を再現した海のファンタスティックなこと!もっともっと観ていたいです。〈良くも悪くもイギリス映画〉さて、ひとつ残念なのは、少女アリスの登場シーンが以外に短いこと。おばあちゃんアリスが主人公なので当然といえば当然なのですが、やはり観客は「アリス」が観たいのが正直な気持ち。大恐慌時代のNYを再現したシーンも中々素晴らしいのですが、アリス映画にギャングランドを求めるお客さんは中々いないものです(笑)。おばあちゃんアリスがティーパーティーのシーンに迷い込んでしまって、マッド・ハッターにまくしたてられるシーンなどはとても面白いのですが・・・今敏監督の作品のように、現在・過去・そして不思議の国の境界線がわからなくなるような展開がもっと観たかった!よく言えば「上品」。辛口で表現すれば「ストレート」。でも名カメラマン、ビリー・ウィリアムスによる撮影も素晴らしく、「不思議の国のアリス」の物語が誕生する、あの“金色の午後”も、とても美しいシーンになっています。遥か昔にDVD化されたまま、絶版のご様子の本作、ジム・ヘンソン シリーズとしてでも良いからぜひ再発して頂きたいものです。
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脳腫瘍 機能温存のための治療と手術
目を覚ましたまま脳腫瘍の手術をするという「覚醒下手術」に興味があって購入。バイオリニストが、バイオリンを弾きながら脳腫瘍手術をしていた海外ニュースを見たのがきっかけです。なぜ、覚醒下手術をする必要があるのか、「機能温存」というテーマでとてもわかりやすく書かれていて、とてもためになりました。これまでの(現在も続く)脳腫瘍手術では、麻痺が残る可能性は、五分五分であること。覚醒下手術では、麻痺の可能性がゼロになることなど、詳しく書かれていました。「覚醒下手術」の体験談は、興味深かったですし、脳腫瘍という病気の基本もわかりました。読むだけで勉強になる、興味深い1冊だと思います。
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ザ・ロスト・モータウン・アルバム
まず一つ目は、日本語の解説が欲しくて、到着に時間がかかり値段も高い日本盤を購入。遅れ気味に届いたCDを開けたところ日本語ライナーなど何処にもなく、付いていたのは帯だけ...。こんな手抜きの国内盤に出会ったのは初めて。輸入盤なら約¥1000安いものからあるので、そちらをおススメする。二つ目は肝心な内容。お蔵入りしていたセカンド・アルバムがこれ程充実したものとは…。プロデュース、ソングライトはウィリアム・ウェザースプーンやジェイムス・ディーンらが中心で硬派な初期70s モータウン・サウンドに乗って歌うジェイムズ・エップスの強力なこと。曲も全て良く、文句なし。モータウンの懐深すぎにまたまた脱帽、KENTの仕事にも感謝。アルバムの内容に五つ星!
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ライト(LITE) フレアーヘアーバイザー B-16
抗がん剤治療中の友人(男性)へお見舞いでプレゼントしました。本人や仲間たちにウケたし、その後もこの帽子をネタにしてみんなで笑って場が明るくなりました。寂しかった頭部が華やかになり、着用した友人はいきなりお兄系になってカッコよく見えました!夏場だったのですが、屋内でもやはり結構暑かったようです。ゴルフ用品とのことですが、これをかぶってゴルフをやるには暑くて被っていられないんじゃないかと思います。(その友人は現在退院して元気に過ごしています)
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ファンタスティック・フォー 2枚組ブルーレイ&DVD(初回生産限定) [Blu-ray]
映画館で鑑賞した上でのレビューです。リメイク版は、リアリティ感を持たせ現実に特殊な能力を持ってしまった人達がどういう扱いを受けるかを描いた作品と感じました。例えば、組織の一員となり軍事活動に従事したり等。そう言う意味では、旧作の方がシンプルかつ良い意味で漫画チックな感じなので、ヒーロー物の作品として評価すると旧作の方が良かったと感じます。当然、CG等の映像面ではリメイク版の方が向上してますので、ストーリーの方もシンプルなヒーロー作品にして欲しかったです。
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