リンジー・バッキンガム ランキング!

リンジー・バッキンガム ゴー・インセイン

 前作と較べるとロックンロールっぽさが薄まり、メロディ自体は完成度の高いポップス作品を志向してはいる。だが、凝りまくった多重録音と変態超絶ギターにこの人特有のエキセントリックさが濃密に感じられ、ポップスとしての完成度と実験性がコッテリと両立している1枚となっている。 個人的な思い出で恐縮だが、生まれて初めてエアチェック(ラジオ放送の録音)をしたのが、このアルバムを紹介する番組だった。その時に録音したのが、表題曲と8曲目。親しみやすいメロディとヘンテコな音づくりに小学校を出たばかりの僕はびっくりしたものだが、この2曲を聴いた時の衝撃は死ぬまで忘れられない。 なお、当時から感じていたが、この作品は音質が今一つである。それは多重録音に懲りすぎてマスター・テープが劣化したからではないかという、勝手なリンジーさん幻想を僕は持っている。やりかねないからね、この人は。 ゴー・インセイン 関連情報

リンジー・バッキンガム アウト・オブ・ザ・クレイドル

それにしても、上のCDジャーナルのレビュー、酷すぎて呆れてしまいました。もー全く判ってないですね(笑)。恐らく、フリートウッド・マックの事もよく知らない、エセ音楽ライターの仕事なんだろうけど...。もしも、当初のソロ・プラン通りに「勝手にやるさ」に代わり、あの「ビック・ラブ」が入っていたとしても、同じ評価しか出来なかったんだろうなぁ。これは平凡どころか十年に一枚の傑作だよ。顔洗って出直して来ーい!って感じです。以上、誰もレビュー書いてないんで、書かずにいられなくなりました。(因みに、外盤のほうは、ちゃんと評価されてます。) アウト・オブ・ザ・クレイドル 関連情報

リンジー・バッキンガム Law & Order

 この人のソロ作では、本作を一番に挙げる人が多いように思う。 「ニュー・ウェイヴ的」という鋭い指摘をしているレビュアーの方もいるが、同時にオールディズ・テイストの「ロックン・ロール」(注:ロックではない)を前面に出した作品になっているという、何周か捻ったサウンドである。だが、その上に乗るのがこの人特有の「濃厚な」正統派ボーカルで、またカントリー調の作品なんかも散りばめてあるので、全体としては「フリート・ウッドマックのフロントマンのソロ」というバランス感は損なわれていない。 確かにソロでしかやれない音ではあるんだが、沢山ある中からアイデアを一つ選んで纏めてみた、という感じの聴き心地である。この辺はプロデューサー気質を兼ね備えたこの人の特徴だと思うが、凝り屋のこの人らしいサウンド・プロダクションが鳴らした、(良い意味での)ストレンジ・ロックンロールが聴ける作品である。裏ロックン・ロール史に刻まれておくべきアルバム。 Law & Order 関連情報




Loading...


ここを友達に教える