西島大介 ランキング!

西島大介 ディエンビエンフー 1 (IKKI COMICS)

IKKIの作品はあまり読まないのですが悪しからず。絵がコミカルで面白い作品でした。ヒロインが好みですドストライクです。よかったです。物語自体が回想っぽくて、戦時中の物語なので、共感できると言う漫画ではなく、人の心を考えさせられる漫画でした。 ディエンビエンフー 1 (IKKI COMICS) 関連情報

西島大介 すべてがちょっとずつ優しい世界

今までの西島大介作品の延長線上にありながら、「すべてがちょっとずつ優しい世界」は他の作品とやや雰囲気が異なるように感じる。1点目。これは他の人も指摘していることだが、震災以降に出た作品で明らかに原発問題と呼応するテーマが描かれている点。今までも西島大介作品は現実の社会問題とどこかで地続きな部分があったが、事ここに至っては我々日本の漫画読者にとって最も切実な問題を描いている。ここで描かれているテーマこそが原発問題の核心だとは必ずしも言えないと思うが、逆にそのことによって解釈の広がりを許している。賢明な判断だと思う。2点目。ミニマルな表現が行くところまで行っている点。世界の終わりの魔法使いの「影」など、元々西島大介は白黒でプリントされるマンガという媒体・表現方法に対する自覚の強い作家だったと思うが、今回は白と黒の対比・レイアウトによる表現がミニマルさの極地に達している。それはテーマ設定の必然的帰結でもある。また西島大介は若い年齢層の支持者が多い(と私は勝手に思っている)が、今回は少年少女が主人公でないことと、またテーマ設定からも、老若男女に届きうる物語になっていると思う。この作品はむしろ普段マンガを読まない人や、始めて漫画を読むような子どもと言った人にもおすすめできるのではないか。補足。帯も含めた装丁が大変素晴らしい。買った人は帯を捨てないように。 すべてがちょっとずつ優しい世界 関連情報




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