真崎守 ランキング!

真崎守 時空の旅人 [DVD]

 この映画のロードショウ当時、私はまだ中学生でした。多感な時期に観たこともあり、この映画の印象は今でも鮮明に残っています。 様々な事件に遭遇しながらも、試練を乗り越えて、時空を越えて、愛する人を追い求める主人公の姿は、平凡な田舎の中学生にとって、正に「心ときめく」鮮烈な疑似体験をもたらしてくれました(こんな女の子に早く出会いたい! 何度、そう思ったことでしょう(^_^;)。 ハードなSF設定、華麗なキャラクターデザイン、そして、次から次に展開するスピーディーなストーリー。心にいっぱいの夢を詰め込んだ中学生たちを夢中にさせる要素がこの映画にはふんだんに盛り込まれています。その意味において、この映画は正当派の「ジュヴナイルSF」とも言うべき良作だと思います。この映画をDVDで改めて観たことで、私はほんの少しだけ当時の夢を取り戻したかのような、そんな不思議な気分になりました。 ジュヴナイルSFの王道を行くような要素の数々が、心に眠るかつての少年を呼び覚ましてくれます。ほんの少しだけ、夢の世界へ。そして、また元気に辛い時代を乗り越えていきましょう! 時空の旅人 [DVD] 関連情報

真崎守 はだしのゲン [DVD]

小学生の時、たまたまこの映画をTVで途中から見て非常にショッキングであったのだが、最後まで見終えて非常に感動した記憶は今でも忘れられない。長い間、原作を読むことを忌避していたが、このアニメを見たことで原作の方を読むことにもすんなり入っていけた。中学や高校の頃、学校でイジメにあったりして自殺を考えるほど苦しい時期があったが、苦しい時は必ず原作や映画を見て「生き抜いてやろう」と力強い励ましをもらったものだ。僕にとっては「反戦反核映画」というより、もっとそれ以上の、人生を生き抜くための力強く大きな示唆に富んだ、心の拠りどころのような作品なのだ。はだしのゲンを半ば強制的に学校などで見せられた経験を持つ人は、「トラウマ」として受け止めて作品をきちんと評価できない方も多くいらっしゃると思う。幸い、僕の場合はそのような経緯が全くなかった。ゆえに作品との「幸せな出会い方」が出来たように思える。原爆の炸裂直後、熱線と爆風によって人々が一瞬で炭化して果てるシーンなど、確かに生理的に受けつけられない描写がリアルに為されていると思う。しかしこの映画で描かれたことは実際に起こったことで何一つ誇張など無い。爆風によって眼球が飛び出した被爆者についての記述などは他の文献でも多く証言されている。だからこの作品に対し「グロテスクな表現」と看做すのは誤りである。表現がグロテスクなのではない。それがヒロシマの真実であったのだ。それが人間が行った所業の全てであったのだ。この作品、美術監督は男鹿和雄であり、後にジプリ作品の多くで美術を担当することになるのだが、彼の才能が遺憾なく発揮されている。被爆描写は勿論のこと、被爆前の広島の光景、町並みや家屋、自然の描き方、背景の絵の美しさが素晴らしい。また音楽担当の羽田健太郎もシーンのカタルシスを高める非常に素晴らしいものがある。脚本では原作者の中沢啓治が担当しているが、原作に多くありがちな政治的言動をほぼ完全に排し、庶民の生活描写に重点を置いた「さりげなく何気ない」台詞を適切な量で適切な場面に配置している。原作に多くある冗長で説明的な台詞は全くと言って良いほど無く、映画的な「沈黙や静寂の間」が意識的に盛り込まれている。エピソードを多く配置した原作のボリュームはここには無い。しかし非常に静謐、叙情的で、視聴者のカタルシスが得られやすい良質なドラマ性が大きく膨らんだアニメ化となったと言えるだろう。最後に。この映画に対して「R指定にすべき」だとか言ってる人々がいるが、全く無意味である。また、学校の授業なんかで子供に見せる必要など全く無い。興味を持った子供たちは、自然と自ずからこの映画を見ようとするだろう。そしてそのような子供たちの心に一生忘れられないようなものを必ず残す。それだけの力を持ったアニメだと思う。 はだしのゲン [DVD] 関連情報

真崎守 国境〈第2部〉切りさかれた大陸 1943年 (大長編Lシリーズ)

朝日新聞記者、植村隆氏の誤報、韓国人女性が女子挺身隊として募集され、慰安婦として連行されたとする説が本文に採用されており、その他、多数、現在ではその後の研究で誤報とされた説がとられている部分がある。一部の読者は、不快感を感じるかもしれないが、本作品で、著者が読者に投げかける疑問、「あなたはたくさんの本を読んでたくさんのことを知り続けてきた。でも、一番大切なことを知ろうとしないで通り過ぎて行った。自分の国が本当はどうなっているのか? 自分の生きている社会はどうなっているのか?自分から求めも知ろうともしないで、ただ与えられた知識を詰め込むだけで20年近くをすごしてしまった。」「でも、知ることは、自分が自分らしく生きる、一番かなめだ。考えたり知ろうとすることをやめた秀才くらい、始末の悪い連中はいない。独断と偏見の塊になって、しかも自分では気づかない。」は真剣で、作品で描かれる朝鮮人たちは生き生きとしており、素晴らしい作品だ。 国境〈第2部〉切りさかれた大陸 1943年 (大長編Lシリーズ) 関連情報

真崎守 「ガロ」「COM」漫画名作選2 1968-1971

この頃は大学受験失敗してデザインの専門学校へ。何事にも興味を持っていたが、実際はダラダラした生活を繰り返していた時期でした。このガロを買い始めたのは1970年辺りからでこの本に載っている作品は見たことがあるのも無いのも。COMの方は買った回数も少ないので印象は残っていませんがガロの方は常に持ち歩いて読んだ記憶があります。今年で62歳になりますが若い頃の出来事は今でも昨日の事のように頭の中に(思い違いも多いけどねw 「ガロ」「COM」漫画名作選2 1968-1971 関連情報




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