表題の「憂国」を読んだ時、なんともいえぬ官能と生の充溢に、驚嘆した。三島由紀夫の中でも、大好きな作品の一つである。 全編に一種独特の緊張感が走り、読むと手に汗握り、血が滾る。最後のシーンの対照は、絶美である。 これを超える美しく、悲哀に満ち、官能的な小説に出会ったことはいまだにない。 花ざかりの森・憂国―自選短編集 (新潮文庫) 関連情報
この鶴岡淑子という女優が、どうして有名にならなかったのか不思議でならない。本作では、個性的な美貌と三島以上に素晴らしい演技を見せているのに。 憂國 [DVD] 関連情報
エディ・ジョブソン~U.K.特別公演『憂国の四士』『デンジャー・マネー』完全再現ライヴ カーテン・コール【初回限定盤Blu-ray+2CD/日本語字幕付】
前回来日時のDVD”リユニオン~ライヴ・イン・トーキョー”はすばらしい演奏内容に反して音・画質共にひどい物でしたが、今回はなかなかです。何とオリジナルアルバム2作の全曲演奏に加え、初収録の”Waiting For You”そして、1979年の来日のために書かれたという2曲”Night After Night”と”As Long As You Want Me Here”まで演奏してくれ、正に彼らの音源完全再現集となりました。特に関心したのは、”ビル・ブルーフォード”と”テリー・ボジオ”という2人の対比的なテクニシャンの特徴を忠実になぞらえて好演したドラムのマルコ・ミネマン 。ライナーを読む限りでは、今作をもってエディの引退の様ですが、とても寂しい・・・。今後はせめて、素敵な作品を書き続けてほしいです。この翌日に収録された「デビュー40周年記念特別公演 フォー・ディケイズ」と共に、ファンの永久保存版です。 エディ・ジョブソン~U.K.特別公演『憂国の四士』『デンジャー・マネー』完全再現ライヴ カーテン・コール【初回限定盤Blu-ray+2CD/日本語字幕付】 関連情報
少し安くなっていたので買いましたが残念ながら全然高音質ではない。シングルレイヤーもSHMもDSDもターコイズブルーも全部期待外れです。「ハイレゾリューションを磨き澄ました別次元の音」は明らかに誇大コピーです。KING CRIMSONのDVDオーディオの骨太な音には遠く及びません。 このシリーズこの箱体制の必要があるのだろうか疑問です。不当に値段を上げているのでは。音質が普通なので隠れ蓑で差別化しているのであろう。箱中の紙ジャケと帯再現で十分なのに。レーベルも専用のGreenでなくて赤いpolydorのほうが雰囲気が出ます。前のセンスの無い日本独自の折り返し紙ジャケといい、日本で保存されているあてにならないマスター使用が多い点といい、度重なる発売延期もしくは中止といい、ユニバーサルはどうも信用出来ません。 憂国の四士+2(紙ジャケット仕様) 関連情報
『英霊の声』は、昭和天皇を批判している作品である。三島を右翼思想の塊だと思っている人は、これを読んでからものを言うべきだ。処刑された将校と特攻隊の言葉はかなり迫力がある。三島自身、死へ向けて進発していたから書けたのだろう。 英霊の聲 オリジナル版 (河出文庫) 関連情報