オスモ・ヴァンスカ ランキング!

オスモ・ヴァンスカ シベリウス:交響曲 第6番 第7番(Sibelius:Symphonies No.6 & No.7;Tapiola)

個人的には、両曲のベストだと思います。とくに第6番はテンポ感と各声部のバランスが非常に良く、淡泊で落ち着いた中にも深い表現。聞き終わって、本当にしみじみとした心持ちになります。シベリウスの語法を、指揮者だけでなくオーケストラも知り尽くしているからこそ可能になった演奏ではないでしょうか。ヴァンスカ=ラハティのシベリウス交響曲全集の中でも白眉の出来だと思います。第7番は、第6番に比べると緊張感がやや緩むところがなきにしもあらずですが、とはいえ非常に高度な水準の演奏です。傾向は第6番とよく似ています。 シベリウス:交響曲 第6番 第7番(Sibelius:Symphonies No.6 & No.7;Tapiola) 関連情報

オスモ・ヴァンスカ シベリウス : 交響曲 第1番&第4番 (Sibelius : Symphonies Nos 1 & 4 / Minnesota Orchestra , Osmo Vanska) [SACD Hybrid] [輸入盤]

オスモ・ヴァンスカ、20年ぶりのシベリウス交響曲全集の再録第二弾。2014年度グラミー賞を受賞した名盤だ。前年は、交響曲第2番&第5番でグラミー賞にノミネートされていたが、惜しくも受賞を逃していただけに快挙だ。今アルバムも第一弾の録音同様、SACDの威力なのか、ミキシングの素晴らしさなのか、各パート、各楽器、主旋律と副旋律、サポートするハーモニー部分のそれぞれが、ピアニシモからフォルテシモまで、濁らず、被らず、残響に邪魔されることなく明瞭に聞こえてくる。第1番の第一楽章は、ティンパニのピアニッシモのトレモロ上で響くクラリネットの寂しげな序奏から始まり、やがてヴァイオリンが刻み始めたと思うと、壮大な演奏が始まる。ヴァンスカは、この北欧の風景を想起させるような陰影に富んだ色彩豊かな第1番を、ミネソタ管の充実した弦と管の響きを十二分に引出して幻想曲や交響詩的な魅力を存分に聞かせてくれる。特に、最終楽章のクライマックスの弦が奏でる甘美なメロディーは、泣きたくなるほど美しい。第4番の第一楽章は、陰鬱なチェロによって奏でられる主題から始まるが、一瞬で引き込まれてしまった。作曲者自身が「心理的交響曲」と呼んでいることから、北欧のイメージというよりも心象的な陰影を表現しようとしたのかも知れない。とにかく既存の形式からは逸脱した形式で構成された作風なのだが、ヴァンスカは、この構成が緻密で隙のない曲を、よく整理し有機的に再構築して聞かせてくれる。録音がとても良いだけに、このことが凄まじいまでに迫ってきて圧倒される。シベリウスの交響曲の中ではどちらかというとマイナーな作品だろうが、ヴァンスカの演奏には新しいアイデアが満ちている。是非とも一聴してほしい名演だ。補足第1弾、シベリウス:交響曲全集 Vol.1 (Sibelius : Symphonies Nos 2 & 5 / Minnesota Orchestra, Osmo Vanska) [SACD Hybrid]は、2013年度のグラミー賞ノミネート作品。こちらも実に素晴らしい。 シベリウス : 交響曲 第1番&第4番 (Sibelius : Symphonies Nos 1 & 4 / Minnesota Orchestra , Osmo Vanska) [SACD Hybrid] [輸入盤] 関連情報

オスモ・ヴァンスカ シベリウス : 交響曲 第2番 | 交響曲 第5番 (Sibelius : Symphonies Nos 2 & 5 / Minnesota Orchestra , Osmo Vanska) [SACD Hybrid] [輸入盤・日本語解説付]

オスモ・ヴァンスカ、20年ぶりのシベリウス交響曲全集の再録第一弾。2013年度グラミー賞にノミネートされた名盤だ。SACDの威力なのか、ミキシングの素晴らしさなのか、各パート、各楽器、主旋律と副旋律、サポートするハーモニー部分のそれぞれが、ピアニシモからフォルテシモまで、濁らず、被らず、残響に邪魔されることなく、明瞭に聞こえてくるのには、実にびっくりした。えてして壮大な演奏でも、主旋律がガンガン鳴って音が籠りがちなものが多い中で、このディスクほど構成がくっきりと浮かび且つ繊細な演奏を他に知らない。ラハティ交響楽団の時に比べ、基本的な曲の解釈や表現方法に大きな違いはないが、ミネソタ管との演奏では、テンポに余裕が感じられ、アンサンブルが緻密というだけでなく、さらにスケール感も増し、色彩もより複雑かつ豊かだ。特に管楽器の響きは一層まろやかで眩いばかりだ。シベリウスならではのホルンの歌わせ方も響きも実に美しい。これまで、カラヤン、C・デイビス、バースタイン、ベルグンドと聴いてきたが、ヴァンスカの演奏は、テンポの取り方も、メロデイ―の歌わせ方も、ある意味より個性的で、彼らとは一味もふた味も違う新鮮なシベリウスだと思う。シベリウス好きには、新しい発見に満ちた、たまらなく魅力的な演奏ではないだろうか。是非とも一聴してほしい名演だ。補足第2弾、シベリウス : 交響曲 第1番&第4番 (Sibelius : Symphonies Nos 1 & 4 / Minnesota Orchestra , Osmo Vanska) [SACD Hybrid] [輸入盤]は、2014年度のグラミー賞を受賞。 シベリウス : 交響曲 第2番 | 交響曲 第5番 (Sibelius : Symphonies Nos 2 & 5 / Minnesota Orchestra , Osmo Vanska) [SACD Hybrid] [輸入盤・日本語解説付] 関連情報




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