きだみのる ランキング!

きだみのる 漂流怪人・きだみのる

きだみのるといえば、フランス語、社会学、「昆虫記」などの翻訳(本名 山田吉彦名義) 鋭い観察眼の紀行文と並んで独特の奇行で知られた。レビュワーは人類学の考え方を著作から学んだ。 デュルケーム モースの翻訳。嵐山氏による評伝では実際に編集者として「きだみのる」と行動を共にした視点から書かれている。研究書ではなく読み物であることを考慮すべし。著作はおもしろいがちょっと身近にいては...というのが正直な感想。さすがに嵐山氏の文章。きだみのる著作群は開高健が「人生変わった」と激賞したくらいおもしろすぎる内容である『気違い部落周游紀行』なんてタイトルではPCにうるさい現在「マスメディア」に取り上げられることはまずない。渡部昇一先生、松本道弘先生なども「きだみのる」を著作内で取り上げていたのを読んだことがある。「きだみのる」の著作は現在古書店でも状態のいいのがなかなか出てこないのでもっぱら図書館でお世話になっている。戦前の日光書院刊「モロッコ紀行」が特に入手難である。娼婦から行政官までレポートした優れた紀行文である。早稲田大学図書館で見つけて読んだ。名著『気違い部落周游紀行』は戦後間もなく「リベラルの巣窟」雑誌「世界」に連載されたんだぞ。岩波書店よ、LDPの悪口いうくらいなら「きだみのる選集」を刊行して「閉塞感」を吹き飛ばすくらいの度胸を見せてみろ。春香クリスティーンにもぜひ読んだ感想を聞きたいものだ。日本の政治論ずるよりおもろいで。 漂流怪人・きだみのる 関連情報

きだみのる 気違い部落周游紀行 (冨山房百科文庫 31)

日本の文化スキーマの一つの原型を本書から見てとることが可能とも思われる。実際の経験をベースにしている、大変に貴重で素敵な記録と言えるのではないだろうか。それがまだ可能であった時点において、こうした"生"の記述をされた筆者は今の、そしてこれからの私達に大きなプレゼントを贈ってくださったことになる。秀逸な日本文化論が多数あるなかで、それらとは一線を画した、異なる性質をもつ本ルボタージュ日本社会論と思われる。おもしろおかしくもあり、知的刺激に溢れる必見の書である。個人的には20章台後半から30章台が特に興味を引いた。 気違い部落周游紀行 (冨山房百科文庫 31) 関連情報

きだみのる ささやかれた夢の話

比屋定篤子、1999年の2作目。他のアルバムに感じられるワールドミュージックかじりみたいな感覚がこのアルバムからはほとんど感じられなくて好きでした。これは、もう日本のシュガー・ベイブとか大貫妙子の初期にも通じるような普遍的で美しいニュー・ミュージックです。そして、とても夏らしい、夏の切なさをいっぱい詰め込んだ作品だと思います。彼女のちょっと低めのイノセンス溢れる歌声が、それを見事に描ききっている感じです。アレンジも、とてもオーソドックスにきめ細かく上質なものを目指した感じで、何度聴いてもホッとするようなまろやかな音です。ベスト・トラックはラストの「青い自転車」。最後に一番晴れやかな曲を持ってくるアルバムが僕はとても好きなのですが(例えばサニーデイの「MUGEN」とか)、これもそうで、最後にとてもすっきりとした気分になれます。 ささやかれた夢の話 関連情報




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